REPORT
2021.06.14
【大分カイコウReport】Salon#01「明日から使えるマーケティング術」
6月9日(水)に開催した大分カイコウSalon#01は「明日から使えるマーケティング術」をテーマに、
博報堂のグループ会社であるデジタルマーケティングを基軸とした広告支援事業を手がける株式会社アイレップより、
クリエイティブ・ディレクターの平 知己(たいらともみ)氏をお招きし、Zoomを使用したオンライン形式でのイベントを行いました。
【大分カイコウとは?】
大分にゆかりのあるビジネスパーソン同士が、既存ビジネスの発展や新しいビジネスの創発を目指して一堂に会する。
ジャンルの垣根なく、人・ものごと・ビジネス・思想など、あなたと誰かの邂逅(思いがけない出会い)が生まれるかも知れない…
そんな場を醸成していきます。
また、”これから大分に関わるきっかけが欲しい”方が、地元課題解決のための活動や事業に参画するための足掛かりとなる最初のステージとしてご参加いただくこともできます。
「大分にゆかりがある」という共通言語によるスピーディーな信頼構築と、新進の事業者/起業家も集まるクローズドサロン特有の質の高い情報交換により、
単なる出会いに留まらない次のアクションを喚起するような邂逅を生み出していきます。
【Salon#01 総括】
新型コロナウイルス(以下、コロナ)の影響を受け、多くの方が生活の変化を強いられることとなりました。
最近では、ワクチン接種が話題となっていますが、コロナ以前の生活に100%戻ることはなく、Withコロナ時代の新しい常識を兼ね備えた時代になるのではないでしょうか?
コロナ禍でマーケティングや広告のあり方がどのように変化してきているのか、どのような対応を取る必要があるのかというお話をしていただきました。
今回のような事態により売上が減少している時に広告等の投資的予算を削減することは、長期的に見るとブランド価値の低下を招く危険性があるため、
ブランド力を構築・維持していくためには、長期的な視点から予算変更等を考えていく必要があります。
予算削減を第一に行うのではなく、制作サイクルのショート化や動きの激しいトレンドへ対応できる体制づくりなど、広告を効率化していくことが重要になります。
また、従来の基本である4Pも大きく変化してきており、従来のCMだけに頼ったプロモーションは限界を迎えてきています。
「4Pの変化」
・Product → Productive
ただモノやサービスを購入するのではなく、何を買えば「無為な時間」を「生産的な時間」に変えることができるのか
という視点に変わってきています。
・Price → 2nd Price
モノを購入する際も購入する際の価格よりも使用後にメルカリ等で再販売しても値崩れがしづらいモノを選ぶ、
「差額消費」という買い方に変化してきています。
・Place → Personal Place
現代では、オフラインの見て触れる「ショールーム」の面とオンラインの「ショッピングカート」を組み合わせた「ライブコマース」が本格化してきており、
使用感などリアルな声を伝え、消費者に購入を促す流れにシフトしてきています。
・Promotion → Pulse
特にスマホ世代は、瞬間的にニーズが発生して購買する「パルス消費」へと変化してきています。
モノやサービスを購入する直前までブランドを認知していなくても購入するケースが増加してきているため、
消費意欲が高まっている瞬間に共感性の高いメッセージを届けられるかどうかが重要になってきています。
今後の広告や情報発信においては、地域や消費者のニーズに合わせた情報発信ができるかどうかがポイントとなってきます。
複数パターンの広告を検証し、勝ちパターンを見つけることで莫大な広告費をかけずとも、十分な広報活動を行うことができます。
従来のCMだけではなく、タイムリーに消費者に届けられ、リアルタイムで検証も可能なWeb広告をはじめとする広告媒体の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
【次回Camp#01に向けて】
Salon#01では、平さんより参加者の方々に1つ宿題を出していただきました。
次回7/6(火)に開催する大分カイコウCamp#01までに、自身のSNS(Twitter、Facebook、Instagram等)を活用した情報発信を行い、フォロワー数の増減を計測していただきます。
具体的にどのような施策を行ったことでフォロワー数が変化したのか、ということをベースに「Twitterでトレンド1位を取る方法」についてなど、
SNSを活用した情報発信の実践編をお話しいただく予定です。
Salon#01にご参加いただけなかった皆様もこの宿題を実践していただき、7/6(火)のCamp#01にご参加いただけますと光栄です。
皆様とお会いできる日を楽しみにしております。
【アンケート結果】
大分カイコウSalon#01の参加者アンケートの結果を一部ご紹介いたします。
■大分カイコウSalon#01はどのくらい有意義だと感じましたか?
■今回、大分カイコウに参加した目的・理由・期待などをお聞かせください。
・現在イタリア在住ですが、コロナでよりオンラインを通して海外にいてもふるさとの方々と繋がれることに非常に可能性を感じております。
・社内で参加打診があり、マーケティングに興味があったので参加させていただきました。大分カイコウのことをあまり存じ上げないまま参加したので、
次回は大分カイコウの目的にもマッチするような姿勢で臨みたいと思います。
・現在のマーケティング情勢のリサーチで大変満足のいく内容でした。
■大分カイコウSalon#01にご参加いただいた上での、ご意見・ご感想・ご要望などがございましたら、ご自由にご記載ください。
・4Pに現在についての講義は大変共感できました。
・若者を中心に変化が著しい中、最新の消費者行動論について学ぶことができて本当に良かったです。
特に、フィルターバブルによって、マスでの広告が効果を失いつつあるというのは消費者目線からも納得せざるを得ない時代の流れと感じます。
小さな単位での検証から大きな投資に繋げていく、仮説検証プロセスの構築と社会に対する観察眼が重要なのかなと感じました。
色々なヒントもいただいたので、ワークに繋げていきたいです。
・近くECの立ち上げを予定しており、集客や今後の展開を踏まえ非常に有意義な時間でした。
・まさに「give&give&give!」な感じでした。こんなに丁寧にしかも様々なことを教えてくださっていいの?!と感動しました。マーケティングも変化しているんだなあと。
・PCの不調で前半部が見れなかったので、可能な範囲で資料を共有いただけると嬉しいです。
まとめ
今回はオンライン開催となったため、海外からの参加もあり、国を超えたマッチングの可能性を創出できました。
また、参加者自身が気になっている内容を解決・ブラッシュアップできたとの声が多く、全体を通して高評価でした。
一方で、PC及びネット環境の不調により閲覧までに時間がかかった方もいらっしゃったため、オンライン開催時のサポート体制を手厚くしていきます。