7月29日（木）に開催した大分カイコウSalon#02は「ECを軌道に乗せる、はじめの一歩」をテーマに、
株式会社九州博報堂よりマーケティングプランニングディレクターの宮田 昌紀（みやた まさのり）氏、クリエイティブ・プロデューサーの中野 友彦（なかの ともひこ）氏をお招きし、
Zoomを使用したオンライン形式でのイベントを行いました。

【大分カイコウとは？】
大分にゆかりのあるビジネスパーソン同士が、既存ビジネスの発展や新しいビジネスの創発を目指して一堂に会する。
ジャンルの垣根なく、人・ものごと・ビジネス・思想など、あなたと誰かの邂逅（思いがけない出会い）が生まれるかも知れない…
そんな場を醸成していきます。

また、”これから大分に関わるきっかけが欲しい”方が、地元課題解決のための活動や事業に参画するための足掛かりとなる最初のステージとしてご参加いただくこともできます。

「大分にゆかりがある」という共通言語によるスピーディーな信頼構築と、新進の事業者/起業家も集まるクローズドサロン特有の質の高い情報交換により、
単なる出会いに留まらない次のアクションを喚起するような邂逅を生み出していきます。

【Salon#02 総括】
通販市場（オンライン・オフライン含む）は毎年拡大をしてきており、ECでの販売が通販市場全体の8割以上を占めています。
その背景として、買い物のオンライン化や新規参入企業の増加、ファンによるリピート購入等があります。
特にコロナ禍においてオンライン化が進んでいるため、今後も拡大していくと考えられます。

通販を行うことはハードルが高いと思われがちですが、現在は「商品・サービス」「EC環境」「SNS・オウンドメディア」の3つがあれば、
資金力がなくても始められます。
資金力で商品・サービスを販売するのではなく、「商品・サービス×伝える力×伝える場所」が非常に重要になります。

通販・ECビジネスは段階的に積み上げていくモデルになります。
つまり、いかに自社商品・サービスのファンを作り、リピートしてもらうことができるのかということがEC事業を成功・成長させる大きな鍵となります。
新規顧客獲得コストは既存顧客維持の5倍かかると言われています。
ただ自社PRをするのではなく、購入いただいた際の対応やお届け時のコミュニケーションなど、顧客に期待以上の価値を提供し、
購入から商品に出会うまでをドラマタイズすることで、獲得した顧客のLTV（Life Time Value）を高めていくことが重要です。

顧客のLTVを高めるためには手法だけではなく、魅力的な商品も必要です。
何を魅力的と感じるかは人それぞれになる場合もありますが、「その商品の価値」「その商品のターゲット」はしっかりと設定しておくことが重要になります。
価値を感じない商品や自社都合の一方的な価値を謳っている商品を購入する顧客はいません。
商品の価値を考える際に「なぜこの商品が生まれたのか」「なぜこの商品は世の中に必要なのか」「なぜ私がこの商品を使うのか」という3つのフレームを読み解くことで、
その商品の本当の価値を導き出すことができます。
また、ターゲットとは、商品を買ってくれる可能性がある人ではなく、「商品を買って欲しい、使って欲しい人」を設定します。
商品を買ってくれる可能性がある人をターゲットにすると架空の見えない相手を想像する作業になりますが、「商品を買って欲しい人」をターゲットにすることで、
自分の身近な人をターゲットとして考えることができ、より具体的な販売方法等を模索することができます。

魅力的な価値を持った商品・サービスを、買って欲しい・使って欲しい顧客に届けるために情報発信をしていくこと、
そして、獲得顧客のLTVを高めていき、リピートしてもらえるファンを作っていくことが通販・ECビジネスでは重要になります。

【次回Camp#02に向けて】
Salon#02では、宮田さん・中野さんより参加者の方々に宿題を出していただきました。
次回8/18（水）に開催する大分カイコウCamp#02までに、

①自社EC事業は何名のお客様でいくらの売上ですか？（直近1年間）
②自社のEC事業で現在重視すべきことはなんですか？
③ECで感動した体験エピソードを聞かせてください。その体験をお客様に届けるとしたら、あなたは何ができますか？
詳細はこちら

を考えてみてください。
宿題をもとに、より実践的な内容について次回はお話いただく予定になります。
Salon#02にご参加いただけなかった皆様もこの宿題を実践していただき、8/18（水）のCamp#02にご参加いただけますと光栄です。
皆様とお会いできる日を楽しみにしております。
Camp#02の詳細はこちら

【アンケート結果】
大分カイコウSalon#02の参加者アンケート結果を一部ご紹介いたします。

■大分カイコウSalon#02はどのくらい有意義だと感じましたか？

■今回、大分カイコウに参加した目的・理由・期待などをお聞かせください。
　・ECをそのうち始めてみたいと思っていたので、皆さまのお話がとても勉強になりました。
　・EC について知りたかったので 一番肝心の価値づけ がまだ曖昧であることに気づいて非常に良かったです。
　・SNSのこと、苦手な分野を学ばせていただきたいとおもいました。

■大分カイコウSalon#02にご参加いただいた上での、ご意見・ご感想・ご要望などがございましたら、ご自由にご記載ください。
　・グループワークなどはとてもよかったです。メッセンジャーグループがあったので、そこで軽く自己紹介でもできていると、次に話したい方なども早く見つかっていた気がします。
　・表題の通り、スタートアップの資金の少ない中でもできる工夫など、すぐに自身のEC運営に活かせる内容が盛り沢山でした。
　・参考になりそうなECサイトもみてみたかったです。
　・（グループワークでは）他の人のビジネスアイディアを聞けてトークセッションの内容と比べられる事が楽しかったです。

まとめ
すでにECを始められている方もこれから始めたい方の双方にご参加いただき、有意義なイベントとなりました。
ECの運用のどこに視点をおくべきかを明確にできた参加者が多かったようです。
また、グループワークではトークセッションの内容を踏まえた議論ができ、自身のビジネスに反映できる収穫があったようです。
メッセンジャーグループを事前自己紹介の場にするなどより有意義コミュニケーションができるような方法も今後検討して参ります。