大分カイコウ OITAKAIKOU

REPORT

Salon

2022.08.18

【大分カイコウReport】Salon#02「デザイン思考とブランディング戦略で会社を進化させる」

8月8日(月)に開催した大分カイコウSalon#02は「デザイン思考とブランディング戦略で会社を進化させる」をテーマに、
ブランコ株式会社 代表取締役 CEO 兼 CCO 山田 泰弘(やまだ やすひろ)氏をお招きし、
新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染対策を入念に行った上でdot.(福岡)にてリアルイベントを行いました。

【大分カイコウとは?】
大分にゆかりのあるビジネスパーソン同士が、既存ビジネスの発展や新しいビジネスの創発を目指して一堂に会する。
ジャンルの垣根なく、人・ものごと・ビジネス・思想など、あなたと誰かの邂逅(思いがけない出会い)が生まれるかも知れない…
そんな場を醸成していきます。

また、”これから大分に関わるきっかけが欲しい”方が、地元課題解決のための活動や事業に参画するための足掛かりとなる
最初のステージとしてご参加いただくこともできます。

「大分にゆかりがある」という共通言語によるスピーディーな信頼構築と、
新進の事業者/起業家も集まるクローズドサロン特有の質の高い情報交換により、
単なる出会いに留まらない次のアクションを喚起するような邂逅を生み出していきます。

【Salon#02 総括】
Salon#02は大分カイコウ初の福岡県での開催となりました。
商品やサービス、会社の印象を決める「ブランディング」についてお話しいただきました。

「良い商品を作れば売れる!」

のづくり大国である日本の企業はこのように思っている傾向が強いのではないでしょうか?
実際、「良い商品を作れば売れる!」は間違いであることが多いようです。

例えば、テレビを購入する際、ノーブランドのテレビと大手メーカーのテレビ、どちらのテレビを購入しますか?
もちろん全員が大手メーカーのテレビを購入するわけではないかもしれませんが、大手メーカーの方を購入したいと考える人は多いと思います。
の裏側の心理として、「大手メーカーの方が安心だから」というブランド力に期待する気持ちが少なからずあると思います。
つまり、仮に同スペックの商品だとしても、大手メーカーのブランド力により購買数に差が生まれることがあるのが現状です。

良い商品を作ることはもちろん大事ですが、それ以上に商品などをしっかりとブランディングしていくことがより重要になります。

ブランディングには大きく3つの手法があります。
マスターブランド系
 コーポレートブランド(企業名)を活用したブランディング戦略。
 製品名は一般的な名称や数字、記号を使用し、顧客にとってブランド名=企業名・商品名と認識させる手法になります。
 <代表例>
  ・BMW 1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ等

■フリースタンディング系
 製品やサービスそれぞれをブランド化するブランディング戦略。
 企業名を意図的に表に出すことが少ないため、製品やサービスを提供している会社を知らないことも多いのが特徴です。
 <代表例>
  ・ファブリーズ、アリエール、ジョイ等(提供会社:P&G)

■エンドースドブランド系
 コーポレートブランドと製品・サービスブランドを同時に訴求するブランディング戦略。
 日本の企業に多いブランディング手法であり、コーポレートブランドが目指す世界観や届けたい価値観を各製品・サービスを通じて
 具体化する手法になります。
 <代表例>
  ・トヨタ トヨタのクラウン、トヨタのカローラ等

全てのブランディング戦略にメリット・デメリットがあるため、どれをやれば正解というものはなく、
自社のブランドをどのように展開をしていきたいかによって判断する必要があります。

ブランドとは、作ることが重要なのではなく、運用することの方が重要となります。
より良い運用をするためには明確なブランドコンセプトの策定が必要不可欠になります。
ブランドコンセプトを持たないままブランドを運用をすると、ブランドとしての方向性を見失ってしまうため、
ブランドに込めた思いや根幹となるものをブランドブックとして、本や書類などに落とし込んでおくことが非常に重要になります。
ブランドコンセプトを見える化することで、ブランドの説明がしっかりとできるようになるだけでなく、
転機がきた時や方向性を見失いかけた際の道標になります。

ただブランドを構築して、プロモーションをすれば良いというわけではなく、
 ①インナーブランディングとしてブランドブックの作成
 ②ブランドの構築
 ③プロモーション施策
の順番で根幹からしっかりと組み立てていくことが重要になります。

ブランドとは一朝一夕で作ることができるものではなく、長い時間をかけて育むものになります。
「最良から最愛へ」
多少の不具合があったとしても、失敗があったとしても顧客に愛してもらえることがブランドとしての最骨頂です。
今回を1つのきっかけとして、より愛されるブランド作りのために自社のブランドをイチから見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

【アンケート結果】
大分カイコウSalon#02の参加者アンケート結果を一部ご紹介いたします。

■総合的な満足度・各セッションの満足度

 

■今回、大分カイコウに参加した目的・理由・期待などをお聞かせください。
・デザイン思考とブランディングに興味があった。
・時間があり、面白い人に会いたいと思ったから。
・大分のつながりを作りたかったから。
・Webデザインや大分にゆかりある人たちとのネットワーキングづくり。

■大分カイコウSalon#02にご参加いただいた上での、ご意見・ご感想・ご要望などがございましたら、ご自由にご記載ください。
・「大分」や「地方」に特化したお話しをもう少し聞きたかった。
・トークセッションもパネルディスカッションも時間をもっとかけて聞きたかった。
・色々な意見が浮かび、会社の一員として会社として何か可能性を生み出せるようなセミナーだった。
・時間が足りなかった。
・パネルディスカッションをより濃くすることで、近しい立場の参加者がより身近に感じられると思った。

まとめ
今回のイベントは大分カイコウ初の福岡開催となりました。
初めての場所でのネットワーク作りは事務局として心配する部分ではありましたが、
参加者同士のコミュニケーションも多くみられ、開催してよかったなと感じております。
「もっと話を聞きたかった!」「時間が足りなかった!」という意見を多くいただきました。
1月に大分開催予定のCamp#02に再度山田さんに今回の実践編としてご登壇いただく予定でございますので、是非こちらにもご参加ください!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【Salon#03について】
次回は9月5日(月)にSENQ霞ヶ関(東京都)にて、Salon#03を開催いたします。
現在イベント詳細を調整しておりますので、公開までもうしばらくお待ちください。